おすすめビジネス書レビュー

仕事への向き合い方が変わる本を紹介します

キャリア

レオ・バボータ著、有田春翻訳「減らす技術」

ビジネス書レビューを行う自分にとって、生産性に関する本というのは、どれも似たり寄ったりになってくる。様々なハックが紹介されていても、どこかで読んだなあという印象を拭えない。しかし、本書は多くの生産性の向上を語る本の中で、少し変わった、しか…

ボーク重子著「パッションの見つけ方」

全米最優秀女子高生コンテストで優勝した娘さんを育てた教育方法とは、というテーマで著者が数年前に複数のテレビ番組に出演されているのを見た記憶があった。そのときも「パッション」という言葉をキーワードにして、自身の教育方法を語られていた。本書を…

安宅和人著「シン・ニホン」

今更感があるけど、本書を一冊通して読んだ事がまだなかった。最近ブログ用にどういう本を読もうか悩んでいたので、何もせず時間を無駄にするくらいなら、ということで本書を改めて読んでみた。本書「シン・ニホン」は、2020年に発売された本だが、本書の内…

チャールズ・A. オライリー、マイケル・L. タッシュマン著(入山 章栄監訳・解説)(冨山和彦解説)(渡辺典子訳)「両利きの経営」

経営について書かれている本を読むことは、今現在経営に携わっていない人にとっても特があると思う。それは例えば、自分の所属している会社やライバルの会社がどのような方針で経営されているのか分かりやすくなったり、あるいは、現場レベルで様々な提案を…

大内伸哉著「君の働き方に未来はあるか?」

あまり、法律についての本というのは読んだことがなかったのだが、ひとまずこのブログをやっていくにあたって、目についたビジネス書っぽい本は手当たり次第に読んでいこうと思っていたので、本書も手に取ってみた。 本書は、労働法を専門とする著者が、会社…

並木裕太著「ミッションからはじめよう!」

面白い本だった。読む前はありきたりなビジネス書かと思っていたけれど、読み進めるとためになるなあと多く感じる本だった。多くのビジネス書でミッションの重要性が挙げられている。ミッションは、会社の立ち位置を示し、方向性を定めるために必要だ。ミッ…

菊入みゆき著「会社がイヤになった」

「会社がイヤになった」というタイトルをみて、本書からどのような内容を想像するだろうか。少なくとも、自分は初めにタイトルをみて思い浮かべたことと、実際に本書に書かれていたこととはかなり違った。 本書では、20-60代の架空の社会人を例に、仕事にお…

NPO法人ファザーリング・ジャパン著「新しいパパの働き方」

子育てのために働き方を変えるのは、少なくとも自分の場合は悩んだし決断力も必要とした。いろいろな原因があると思うが、そうであった理由の一つは、自分が以前働いていた場所では、子育てと仕事を両立している同性(男)のロールモデルを見つけられなかっ…

えらいてんちょう著「静止力 地元の名士になりなさい」

自分自身が、子供を生まれたのを機に、地元の企業に転職した経緯をもつからか、興味深く読めた。本書でも言われていたが、自由に移動できる期間は人生で非常に限られている。特に、子供や両親の世話をしないといけない立場になると、遠いところへの引っ越し…

佐藤優著「組織の掟」

読む本を選ぶ時、表紙か背表紙をみて、なんとなく面白そうだと思ったらとりあえず手にとることにしている。それで、パラパラとめくって、まだ面白そうだと思えれば実際に読み進めていく。本書もそういう様子で手にとったのだけど、手にとって佐藤優さんの本…

渡辺正裕著「10年後に食える仕事、食えない仕事」

先に読んだ「21世紀の新しい職業図鑑」と比べると、読み応えがあった。これは「21世紀の新しい職業図鑑」が内容的に劣っているというよりは、想定している読者や本のそもそものコンセプトの違いだろう。本書は、AIやデジタルテクノロジー、ロボティクスの進…

武井一巳著「21世紀の新しい職業図鑑」

色々な職業について解説した本というと、30歳以下の人は知らないかもしれないが、2003年ごろ「13歳のハローワーク」という本が話題になっていた。「13歳のハローワーク」と本書「21世紀の新しい職業図鑑」で紹介されている職業を比べてみると、ほとんど重な…